小川小公子2018

武蔵ワイナリーを代表するワイン、1 年前に瓶詰めしたロットと比較して、熟成度はかなり増しています。その時のあと一年待ちたいというコメント通り、非常に飲み易くなったと思います。

全房除梗、醸し発酵 8 日目に圧搾、11、13 日目におり引き、約 25 ヶ月ステンレスタンク貯蔵を行い、瓶詰前にもおり引きし、直後に瓶詰め。オーク樽を使用せず、ブドウの果実味を楽しむ、料理に合わせやすいワインを目指しました。

貯蔵中、初期の段階で MLF 発酵を確認しています。13°Cでのステンレスタンク貯蔵という条件下で、亜硫酸塩を添加しないで造っているからなのか、特に誘導した訳でもなく MLF 発酵が始まり、健全なブドウの力を感じました。

小川小公子2018

原材料名 ぶどう(埼玉県比企郡小川町産)
品 種 小公子100%
製造者 武蔵ワイナリー株式会社
    埼玉県比企郡小川町高谷104-1
酵 母  天然酵母
アルコール分 11%

フルボトル
内容量  750ml
価 格 4,070円

ハーフボトル
内容量  375ml
価 格 2,200円

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これまで同様、この仕込に関しても、ぶどう以外の物質を一切使用しませんでした。貯蔵、瓶詰め時には、ステンレスタンクの空尺を埋めるために二酸化炭素を使用し、瓶詰め時には不活性のアルゴンガスを使用しました。亜硫酸塩を添加していない為、貯蔵、瓶詰めには品質保持に気を使っています。

約 2 年という貯蔵期間を取ったことで、酒石酸が一部結晶化し、除去されています。その分酸味は穏やかになり、1 年前にリリースしたものよりも熟成感がかなり増しています。

飲む際のワインの温度は、高めがお勧めですが、冷えていても違和感はありません。ラズベリー、ブラックベリー、完熟のブルーベリー、カシスの様な味わい、干し草やバジル、樽に入れていませんが松やムスクを感じるかもしれません。

現時点で、十分飲み頃です。しかし、さらに年々熟成感を増すだろうと思います。少なくとも 5年、まだまだこのワインの実力は先にあります。料理との相性は、幅広い感じがします。お肉全般はもちろん、中華や和食でもいけそうです。やはりこのワインもフルボトル 757 本、ハーフボトル646 本(新登場)と多くありません。歴代の小川小公子でも、名作だろうと思います。

武蔵ワイナリー株式会社 代表取締役・醸造責任者 福島有造

ワインの保存方法について

このワインは、亜硫酸塩等の酸化防止剤を無添加で造っており、酸化防止剤を添加したワインと比較して、温度変化や振動に弱いことが予想されます。

小川 小公子2013が初リリースのワインになりますが、保存状態が良ければまだまだ熟成していることを確認しています。

一方で、家庭用冷蔵庫の野菜室で、毎日頻繁に開け閉めを繰り返していたところ、残念ながら劣化してしまった例もございます。

購入後の長期保存につきましては、十分にご留意の上、お客様の自己責任の上でお願い致します。購入後の保存による劣化は、責任を負いかねますので、ご了承下さい。

適切な保管場所をお持ちでないお客様は、なるべく早めに飲まれることをお勧め致します。

なお、ワインに適した温度は、13度前後で、なるべく振動を与えることの無い環境が良いといわれています。