●小川 小公子 2013 ラベルのこだわり
(ラベルに以下のことが記載されています)
小川町には「小川町有機農業生産グループ」があり、所属する40件以上もの有機農家が当たり前のように農薬や化学肥料を使わずに農作物を栽培しています。

JAS有機でも使用が認められているボルドー液すら使わない完全無農薬でのブドウ栽培に成功したのは、小公子という偉大な品種にめぐり会った事に加え、私も同グループの一員であることが成功の大きな要因です。

周りにたくさんの有機農家がいて、農薬を使わないことが当たり前の環境だからこそ、ブドウを完全無農薬で栽培できると信じることが出来、そして成功したのでしょう。

また、その完全無農薬で栽培されたブドウは、私の出来る限り何も加えずに醸したいという希望に見事に応えてくれました。

酸化防止剤である亜硫酸塩に関しては、それを使用せずに醸せる良好な状態であった為、全く使用しませんでした。

培養酵母の添加もせず天然酵母で醸し、おり引き剤の添加もせず、その他添加物を全く加えずに醸すことが出来ました。

ワインは、テロワールという「生育環境」を意味する言葉で語られ、それを表現することを重要視しました。私はこのワインに小川町のテロワールを十分に表現することが出来たと思います。

最後に、ブドウ栽培、ワインの醸造にご協力頂いた全ての方に厚く御礼申し上げます。
このワインは、有機認証を受けていませんので、それを記載することは出来ません。
しかし、有機認証を受けたワインよりももっと正直につくり上げたという自負があります。

全体的にミツバチをイメージした図柄になっているのは、ネオニコチノイド系農薬によりミツバチが危機的な状況にあり、危険な農薬を使用しない事の意義を込めています。
人間が楽をすることでミツバチが激減し、結局それが人間に帰って来ます。

微力ながら、今後も農薬や化学肥料を使用しない農業への回帰を訴えていきます。